①どんな症状がみられるの?

ワクチン未接種の子猫、定期的なワクチンを受けていない猫で要注意!


・元気消失
・食欲不振
・発熱
・嘔吐
・下痢

以上の症状がワクチンを受けていない子猫や定期的にワクチンを受けていない猫で見られた場合は要注意です。血液検査をして白血球の減少が確認されれは基本的にば猫汎白血球減少症と診断されます。

主な症状は下痢

猫汎白血球減少症の症状は発症から5〜7日後くらいに症状がより重くなり、そこを乗り越えると快方に向かいます。症状の主な推移は以下のとおりです。

前半:
通常4~6日の潜伏期→ 40°C以上の発熱、元気消失、食欲不振

後半:
嘔吐、下痢→脱水、体重減少→細菌感染

妊娠猫に感染した場合は、胎盤を介して胎子に感染し、初期には流産、後期には小脳形成不全による運動失調を引き起こします。

幼若猫では致死率75〜90%


生後2週齢以内の子猫では特に骨髄、リンパ組織、腸管粘膜に感染しやすく死亡率がかなり高くなります。

②どこから感染するの?

パルボウイルスは汚染された環境からも感染する

猫パルボウイルスは糞便に排出されますが、その後通常の環境下で数カ月から数年のあいだ感染性を維持するので汚染された床や壁などからも感染しうるのです。よって以下の感染源になるものに注意が必要です。

・ワクチン未接種の新しく迎え入れた猫
・動物と接した後の人の手や衣類

③どうやって対策するの?

猫汎白血球減少症はワクチンで予防できる

猫汎白血球減少症は感染力も致死性も高い恐ろしい病気ですが、ワクチンがあります。ワクチン接種についての詳細はこちらの記事も参考にしてください。→https://anicure-petclinic.com/articles/4nrfzfj6zci
また、感染経路を断つことで予防できます。以下に猫汎白血球減少症を予防するためにできることを挙げます。

・ワクチン接種
・ほかの動物と接した場合の手洗いや衣類の交換
・0.2%の次亜塩素酸ナトリウム、4%ホルマリン溶液、1%グルタルアルデヒドによる徹底した消毒(※アルコールでは効果がありません)

病院では猫汎白血球減少症と診断された場合は同居猫ちゃんを守るためにも消毒液の処方は可能です。診察なしでは販売出来かねますのでご注意ください。

まとめ

猫汎白血球減少症、通称猫パルボウイルス感染症は、直接感染している動物からだけでなく、汚染された環境からも感染し、致死性も高い感染症です。ワクチン接種を基本とした予防を徹底していきましょう。