尿検査は腎臓や膀胱や尿道などの泌尿器や肝臓などたくさんの臓器の異常を検出することが出来ます。
わんちゃんとねこちゃんに多い膀胱炎や糖尿病、腎臓病など様々な病気の診断に大切な検査です。
特に腎臓病は血液検査よりも尿検査の方に先に異常が出てくるので、とても重要になります。
尿検査は病院で採取する方法や、自宅で採取しご持参して頂く方法などがあります。
飼い主様が採尿する場合の方法
わんちゃんの場合
- ペットシーツを裏返し、その上に排尿したものをスポイト等で吸い取る
- 排尿時、紙コップ等の入れ物に直接入れる
- ビニールシートやラップなどをトイレに敷き、採尿
ねこちゃんの場合
- ペットシーツを裏返し、その上に排尿したものをスポイト等で吸い取る
- 排尿時、紙コップ等の入れ物に直接入れる
- ビニールシートやラップなどをトイレに敷き、採尿
- トイレの猫砂を極力少なくし、猫砂に吸収されなかった尿を採尿する(猫砂が混じらないよう注意)
- システムトイレにシーツを引かず、引き出しに尿を溜め、採尿する
採尿したものは密封容器に入れ、なるべく新鮮な尿(採尿後3時間以内が良い)を病院へ持ってきてください。
採尿後時間が経ってしまうと検査結果に影響が出てしまいますので、すぐに持っていくのが難しい場合冷蔵庫に保管し、できるだけ早く持っていきましょう。
検査方法
一般性状(外観)
【この検査で疑われること】
脱水・血尿・膀胱炎・糖尿病・腎疾患・尿路感染症・脱水・糖尿病
化学的性状(尿試験紙検査)
- 尿PH(酸性かアルカリ性か)
- 尿蛋白(タンパク質の量)
- 尿糖(尿中の糖分)
- 尿ビリルビン(黄疸)
- ケトン体(糖の代謝)
- 尿潜血(赤血球・ヘモグロビン検出)
【この検査で疑われること】
腎疾患・糖尿病・肝臓・胆道系疾患・溶血性疾患
尿沈渣(尿を遠心分離機にかけ、沈殿した成分を調べる)
【この検査で疑われること】
尿路感染症・腎疾患・結石・腫瘍
※ 健康な動物には尿沈渣はほとんど見られない
検査の所要時間
おおよそ10分以内
検査によって判明する主な疾患
- 膀胱炎
- 結石
- 腎臓病
- 糖尿病
- 肝疾患
- 副腎疾患
- 腫瘍
- 尿路感染症
- 泌尿器疾患 等
こんな症状が見られたら相談へ
- 排尿時:おしっこしようとするが出ない、頻尿、そそうが増えた
- 尿の回数・量:回数や量が多くなった、水を飲む量が増えた
- 色調:色がいつもと違う(薄い/赤っぽい/オレンジ/キラキラ・濁っている)
異常がみられなくても若い時は1年に1回、シニア(7〜8歳以上)になったら半年に1回ほど尿検査をするのがおススメです。